抜け毛の季節
筆のお手入れ法
※筆のお手入れは念入りにしてください。
筆の取り扱いには細心の注意が必要です。特に新しい太い筆は中(軸の付けね部分)まで十分に乾燥させないと毛が腐ってしまいます。筆は使用後、風通しの悪いところに長時間放置しておくと上左図の様に筆の付け根のところが腐って毛が切れてきます。腐った毛は元には戻りません。細心の注意でお手入れをしてください。特に太い筆は中(軸の付けね部分)が乾くまで相当な日数を要します。又、近頃は室内が温かいため、使用後の手入れは一年を通じて怠らないようにして下さい。
筆の手入れの基本
- 使用後は必ず筆の付け根のところを指で押して、墨が出なくなるまで洗って下さい。筆を容器の底に突き刺すようにして洗うようなことは、絶対にしないで下さい。
- 水気を切り、形を整える。さらに水気を取るためにティシュ、ペーパータオル、乾いた雑巾などで押さえて水分を取る。
- 風通しのよいところに吊り下げる。特大筆は日に一度はほぐして中まで風を入れ、その後さらに穂を上にして花が開いた(上右図)ようにして付け根の中まで乾かすようにして下さい。
- 最後に完全に乾いたことを確認しましたら櫛をかけて下さい。櫛は整髪に使用するもので結構です。
以上の手入れをして頂きますと次回も最良の状態でご使用頂けます。尚、不幸にも左図のような状態になりましたら至急ご相談ください。
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